Words to Live by: 「肉のたかさご」の経営者の夫妻 藤田有宏さんと藤田喜美代さん
Words to Live by 藤田有宏さんと藤田喜美代さん
By Judit Kawaguchi 川口ユディ
Translator: Toshio Ozawa
Approved by Arihiro and Kimiyo Fujita
有宏さん:裸になってお風呂の大きな湯船につかっているときに、口げんかなんかできないでしょ!わたしたちは、毎夜いつも一緒にお風呂に入るのです、そうするとゆったりくつろげるものですから、その日のいけなかったことを話し合ったり、次の計画を考えたり、お互いにありがとうと言い合ったりするには、お風呂の時間がぴったりです。私が、今日はむっとしてごめんねと言えば、家内が、気にしないでいいのよ、と答えるのです。
喜美代さん:男は女よりもずっとたくさんの元気付けが必要なんです。ですから奥さんがそこのところをきちんと分かっていれば、何もかもがうまくいって、家族のみんなが幸せになるんです。
喜美代さん:日本人はちゃんと目を合わせないようですね。それって本当です!だから、うまく話ができないのですよ。下を向いているとしたら、話をしっかり聞いていないという意味なのです。正直な人は、ちゃんと目を見て理解するんですよ。
有宏さん:他人を変えてやろうと考えるのはまったく時間の無駄ですね。ほかの人には気持ちよく接してそっとしておくことです。
有宏さん:私は25年前に大病を患ったことを、幸せに思っています。それまでは、自慢たっぷりに、私は絶対に病気に罹らないと信じていたんです。ですが、いざ病気になって悟りました。病気は、自分に限界があることを教え、人生をいろいろ変えるのに役立つところから、友だちになれるのだということを。
喜美代さん:どんなにお金があっても、また、どんなに高価な服装をしようと、そんなものは意味がありません。私たちは身なりを気にしません。中身がほしいのです。貧しくたって、真心から話をする人が、私たちにとっては全てなんです。そんな人に、四人の娘を嫁がせたいと願っています。
有宏さん:私たちは、わが家に相応と見られるものは、すべて与えられています。20年前、私たちは、何も考えずに人を信用して、大きな財産を失いました。あの人たちを泥棒に仕向けてしまった環境については、私たちに責任があります。ですから、もし何かひどいことがあなたの身に起こったとしたら、きっとあなたが何か間違ったことをしているのですから、自分の態度を見直すべきです。
有宏さん:私たちにとって、人に施せる事は高価なワイン付きの高級ディナーに行くことよりもすばらしいことです。
有宏さん:家内は、娘たちのボーイフレンドの全員に目を光らせています。そして、もし検査に合格しなければ、ボーイフレンドは過去の話になります。ですから、両親や友だちは、恋愛の関心にしっかりチェックを入れて、過ちを犯さないようにする責任があるのです。
有宏さん:生命のあったものですからお肉の部分を粗末にしません。また、どんなに小さな生命であっても無駄にしてはならないのです。
喜美代さん:もし、この仕事につかなかったとしたら、私はみんなをきれいにしたり、気持ちよくする美容師になっていたでしょうね。
有宏さん:私だったら大工さんだね。だって、他人のためにデザインを考えたり、きれいなものを作ったりするのが楽しみだからね。
喜美代さん:毎年大晦日には、主人はこの1年間の感謝の印として、私の体のすみずみまで洗ってくれるんです。私は、主人の体を洗いません。やらせてくれないんです!私が、主人の体だったら、私たちは平等なんですが、主人はそれを望みません。主人は私にやさしくするのが好きなんです!
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